小松別荘を出たあとは鍋ヶ滝に行こうという話になったのだが、残念ながらコロナの影響で閉まっていた。
滝くらい自由に見せてよとも思うが、これも密を避けるためか。
写真で見るだけでも綺麗な滝なので、また営業再開したら行ってみたい。自然が好きな僕らには絶好のスポットだろう。
鍋ヶ滝は諦めてガンジーファームに行くことにした。単純にソフトクリームが食べたかった。
お土産屋さんではソーセージやハムを購入した。「好きな食べ物はなんですか?」と聞かれたら、ウインナーと答えるくらい彼女は加工肉製品が大好きだ。僕はスモークチーズを購入した。700円くらいの値段で量もそこそこあるのでチーズ好きにはおすすめだ。
ヨーグルトのソフトクリームを二つ購入して売店を出た。ガンジーファームなのですぐ近くに牧場がある。牧場のベンチに腰をかけて、僕らはソフトクリームを頂いた。濃厚で美味しく、またヨーグルトの酸味もマッチしていた。牧場を吹き抜ける風も気持ちいい。

ソフトクリームを食べ終わってから、牧場を散歩した。温かい気候もあってか赤茶色の斑点を持つ牛は気持ちよさそうに寝転がっている。ウサギやヤギに餌をあげれるゾーンがあって、そこで彼女がスティック状になっている人参の餌を購入した。餌をもらえるとわかったのか、ウサギがオリにはりついてくる。
金網になっているオリの隙間から餌を与えると、4~5匹のウサギが寄ってきてエサの取り合いをした。噛む力がけっこう強くてしっかり人参を持っていないと、一本まるまる持っていかれてしまう。
ヤギは大きいヤギと小さいヤギの二匹がいたが、エサを与えようとすると大きいヤギのほうが全部持っていってしまう。なんとか小さいほうのヤギにもエサを与えようと、両手にエサを持ったりして創意工夫した。

ガンジーファームを出たあとは一度自宅に戻ることにした。九重花公園にも寄ってみようかなんて言ってたんだけど、カメラのバッテリーが少なくなっていて、どうせなら写真が撮れるときに来ようということになった。
一度自宅に帰ってカメラのバッテリーを充電したのち、ホタルを撮影しにいくため、佐伯市本庄にあるほたるの里に向かうことにした。
実は僕は佐伯市の出身なんだけど、子供の頃から好きな和菓子屋さん「お菓子のうめだ」に寄っていちご大福ともなかを買った。店主さんがアイスクリームをサービスしてくれた。彼女の可愛さに感謝しよう。
僕は小さい頃からいちご大福が大好きで良く買っている。甘すぎず、ほのかな甘味がイチゴの酸味とマッチしておいしい。大福だけど、サクサク食べれちゃう大福だ。
もなかは彼女が好きで初めて買ったんだけど、あんこが別になっているもなかで彼女いわく、とても良いらしい。もなか好きのかたは是非とも試してほしい。
お腹も軽く満たしたところで、ちょうどいい時間になってきたのでほたるの里へ向かう。弥生町から35号線をまっすぐ。大水車も過ぎて数キロいった先にほたるの里はある。

駐車場には車が一台も駐まっていなかった。ほかに人影も見当たらず、本当にほたるが見れるのか不安になっていたが、車を降りて川沿いの歩道を歩いていると、プロと思しき中年男性が二人、三脚を立ててカメラを構えているのが見えた。ほたる撮影の準備をしているのだと思われる。
僕らもそこに加わることにした。
「こんにちは」
と彼女が挨拶をすると、そこからホタルを撮影に来たもの同士の会話が始まった。
おじさん達は何度かほたるの撮影に来ているらしく、ほたる撮影の難しさと、撮影方法を教えてくれた。ホタルは基本何十枚何百枚と撮影して、その写真を合成するのが基本らしい。

ちなみに僕らはホタルを撮影するのは初めてだ。アドバイスがなければうまく撮影できなかったかもしれないから、ここで同じカメラマンに会えたことは本当にありがたかった。ほかにも星空を撮影した写真なんかも見せてくれた。
ちなみに僕はカメラのことはほとんどわからないので、もっぱら喋っているのは彼女だ。ちょっとジェラシーなんて思いながらも、真剣な表情をしている彼女や、笑っている彼女を見ているとそんな気持ちも吹き飛んでいく。
おじさん達の立派な三脚とは違い、僕らはちょっと背の低い三脚をセットした。日が落ちてくると徐々にホタルが飛び始める。ホタルが飛ぶのは20~22時頃と事前情報は得ていたけど、本当に20時頃からがピークだったと思う。
とはいえこの日はそんなにほたるの量が多くないらしく、川一面にとまではいかなかった。奥の林で光っているのが主で、たまに数匹が川に飛び出してくるくらいだ。
「わたしが虫除けスプレー塗りすぎたかなぁ」なんて冗談も言いながら、一定間隔を空け、彼女はシャッターを切り続けた。そうこうしていると人も増えてきて、他のカメラマンやシートを敷いてホタル観賞をするカップルもいた。
ちょっと蒸し暑くもあるけど、川のせせらぎを聞きながら、光るほたるを目にし、ゆっくりと過ぎてく時間は、とても素敵なものだと思う。
一度撮影場所を変えたけど、全部で100枚以上の写真を撮影した。それを後日photoshopで比較明合成したものがこちら。



初めてにしてはよく撮れたのではないかと思う。なにより僕らの心には、美しく舞うほたるの思い出が刻まれた、とたまにはかっこいい台詞を残して今回の旅の終わりとしよう。川一面に飛ぶようなほたるもまた撮影してみたい。
おまけのあつ森博物館デート



外でデートできないときはゲーム内でのデートもまた楽しい。