2時間待ちは当たり前!?安くて美味しい海鮮丼で人気の塩湯&濃厚バナナジュースFRUITS CARTEL(フルーツカルテル)

「塩湯の海鮮丼を食べにいこう」

そんな彼女の一言から今回の旅は始まった。向かう先は場所は佐伯市上浦だ。

実は僕は佐伯市の出身なんだけど塩湯の存在は知らなかった。上浦は何度も通ったことがあるし、遊びにいくこともあった。

わりと最近できたんじゃないの~なんて思ってたけど、もうOPNEして十数年経つらしい。思えば僕も里を離れて十数年……。

 

まぁそんなことは気にせず塩湯へレッツラゴー!

そして実は塩湯へ出掛けるのは今日で二度目だ。ただし前回は2時間くらい待った挙げ句、食事はせずに断念して帰宅した。塩湯を舐めていた。2時間待って、受付時に記入した自分達の名前を確認するとまだ前に7~8組いた。

この分だとあと1時間は待ちそうだったので、諦めて帰路についた。夕方から僕の用事が入っていた。記入していた順番待ちの名前には二本の取り消し線を引いた。

彼女は気を使って「しょうがないよ」と言ってくれたけど、元気がないのは伝わる。お口の中の海鮮丼は妄想のなかに消えてった。

つまり本日はリベンジ塩湯である。前回の反省を生かし、今回は早めに出発をすることにした。早めに出発はしたが、大分市のシェルブールというパン屋さんでしっかりカレーパンは購入した。僕らは二人とも順調に成長している。

 

前回は12時を過ぎてからの到着だったけど、今回は10:30頃に到着した。11時のOPENなので開店30分前というわけだ。それでもすでにお客さんはたくさんいて、メインの駐車場はいっぱいだった。僕らは前回と同じく順番待ちの名前を記入し、待合室といえばいいのか、中央に囲炉裏がある部屋で座って待った。

 

待ってるあいだはちょっといちゃいちゃした。待ってる時間も楽しいのは素晴らしいではないか。

店内に入店できたのは12時ちょっと過ぎたころだった。1時間30分は待ったかな。塩湯に挑むかたは、これくらいの待ち時間は覚悟しといたほうが良いだろう。あるいは聞いた話だと、夕方になると多少は空いてくるらしい。

これだけ待ち時間が長いから回転率が悪いのかなと思っていたけど、注文はそんなに待つこともなく、わりとすぐに運ばれてきた。

わずか1200円というお値段で豪華な海鮮丼が売りのお店ではあるのだが、僕らが注文したのはいくら丼である。いくらが食べたかった。ただそれだけの理由だ。ほかには魚の刺身盛りと緋扇貝のバター焼きを注文した。

そうだそうだ、忘れるところだったけど彼女はカトレア醤油を持ってきていた。別府で購入した美味しいと評判の醤油だ。

「カトレア醤油でいくら丼を食べるんだ」

そう語っていた彼女の目は垂れ下がり、よだれを垂らしていたのは言うまでもない。

 

カトレア醤油は甘みがあって深みもある美味しい醤油だけど、普通にお店の醤油も美味しかった。好みもあるのだろうけれど、刺し身にはきっと甘めの醤油が合うんだろうなと思う。

いくら丼は本当に美味しかった。刺し身はプリプリ食感で、たったいま捌いたであろう新鮮味が伝わってくる。口の中で踊るとはまさにこのこと。これでリーズナブルな値段なのだから、これだけ人気なのも頷ける。今回はいくら丼を食べたけれど、次回は海鮮丼を食べようと思った。

「いくらが新鮮すぎてプチプチ弾けて飛んでいった」

彼女はそう言った。もちろん信じている。

 

「また来ようね」

そう言い合って、僕らは塩湯をあとにした。

本日、次に向かった先は西大分に新しくOPENしたバナナジュースのお店「FRUITS CARTEL(フルーツカルテル)」。

よくよく考えたら、ここに来るのも二度目だ。前回は15時過ぎに来るとすでに売り切れだった。そう考えると、今日はリベンジDAYだったんだなぁと思う。

バナナジュースは普通のサイズが500円で大きいサイズが600円。豆乳か牛乳ベースか選ぶことができる。今回はすでに豆乳が売れきれているらしく牛乳だったけど、次回は豆乳も飲んでみたい。

ここもお客さんは多く、出来上がりを待っている人がたくさん居た。番号札を渡されて、僕らの順番を待った。

僕らは大きいサイズを注文したけど、通常サイズでも十分だなと思った。なぜならバナナジュースが超濃厚だったから。ちょっと小さなサイズでも十分な飲みごたえがある。いやむしろ、食べごたえと言ってもいいくらいの濃厚さだ。美味しい。

飲みながら車で田ノ浦ビーチに向かった。田ノ浦ビーチのベンチに座って、二人バナナジュースを飲んだ。この日は暑く、海水浴のお客さんがたくさんいた。ライフセーバーの姿も何人か見受けられる。

「あの人、大丈夫かな? ほら沖でクロールしてた人」

彼女が指さしてそう言った。見ると泳ぐのに疲れたのか背泳ぎのように仰向けになって浮かんでいる人がいた。

しばらく見守っていると、再びクロールをして泳ぎ始めた。彼女がホッと胸を撫で下ろす。

 

飲み終えると、カップをゴミ箱に捨てた。

「ビキニのお姉さんがいなくて残念?」

彼女が意地悪そうに言った。夏の蒸し暑い日、少しだけ手を繋いで歩いた。

 

そのあとは夢タウンに言って、彼女の指輪を購入した。小指につけていた指輪の新しいものをプレゼント。

僕はそういうのは恥ずかしいタイプなんだけど、指輪の内側には記念日とイニシャルを彫ってもらった。

安物だけど、彼女は凄く喜んでくれた。